「サブプライムローンの破綻から、ビッグスリーの経営危機まで」ちょっとお復習いをしておきましょうか。
これまで、様々なブログやSNSへ記述した中から、関係性を比較的簡易に捉えられる記述をサマリーとして集約してみました。(少し長い掲載になり恐縮ですが)
2007/10/25. [SNS掲出分から]
先ず、「サブプライムローン」を支えた「金融型資本主義」のウソについて
サブプライム・ローンの焦げ付きというか破綻というか、それが現実に生じた事で、「米国」で発明される「金融商品」には笑ってすまされない仕掛けが隠されている事が明らかになりました。
不思議な感覚に支配されておりましたところ、某巨大商社で上級管理職に就く中国人の知人が、資本主義を一括りにしてはいけない。
資本主義には、「生産型資本主義」と「金融型資本主義」がある。
アジアにおける資本主義は前者で、米国における資本主義は後者である、と慧眼に値する解説を述べておりました。
漠然と、捉えていた姿が自分の中では徐々に姿を見せ始め明確な形になり始めたようにも思えます。(まだまだ、漠とした状態ですが)
改めて「国際金融」の始まりというか、原点といえる「貿易金融」について、古典的ともいえる書物を読み進めながら、「金融の証券化」について稚拙な頭を駆使しつつ考え捉え返そうと考える次第です。
「サブプライムローン」の仕掛けは「証券化」にあるワケですが、基本的には「貿易金融」が原点です。
「貿易金融」を支えた「証券化」を、全く「別物」として開発された「証券化金融」というか「金融の証券化」に歯止めをかけず、「市場」に委ねる原則を主張し放置してきたワケで。
「ベニスの商人」のシャイロックの気持ちが多少は理解できるようなできないような、「貿易と金融」について、奥の深さを改めて考えさせられる次第です。
いままで、様々な手練手管を駆使し、計画された事業を展開する事で付加価値を生み出し、アセット(資産)を拡大することに邁進していたワケですが、改めて、「貿易と金融」の観点から全体を見直してみる必要があると考えます。
2008/11/10
GMへの対処、米国政府はどう出るか?目を離せない!
ビッグ・スリーは、真剣に「経営構造を改善」する気もないのに、政府資金の垂れ流しを受け入れても根本的な「経営再建」はできない。
何よりもビッグ・スリーは、基本的にマーケティングができていない。
「顧客満足」という基本すら考えようとしていない。競争相手を罵倒し口汚く非難するだけでした。
GMの開発戦略の間違いとセンスの無さは、日産の間違いとセンスの無さ以上に救いようがないように見える。
例えば、どうして「ハマー」を自慢できますか。
多少なりとも、現代社会に対するマーケティング・センスを備えていれば、手がけても前面に押し立て自慢しないだろうと考えますが、どうなのでしょう。
日本でも世界でも「ハマー」はどうなのか、一目瞭然だと思いますが分からないのでしょうか。
GMもクライスラーも、世界市場で本当に競争しようという考え方は一欠片もないのでしょう。
だから世界市場で勝てないのではないか、どちらにしても経営の立て直しは難しい。潰した方が早い。間違いなく潰す方が早く効率的な再建ができるでしょう。
米国大統領候補(この時点でオバマは候補者だった)の一人は、
早速「日本人はまともなクルマを買っていない」なんて、的外れな発言を繰り拡げているらしい。
所詮は、中西部の自動車産業に関わる選挙民に担がれた「ベリー・スィータブル」候補だけに「票獲得へのリップサービス」を繰り出しているようです。
米国大統領候補(オバマ)は「世界の苦渋は『日本』のせいだ!」と、間もなく言い始めるのではないでしょうか。
米国大統領候補(オバマ)に期待する「日本のメディア」も、早晩、米国大統領候補(オバマ)周辺から幼稚でヒステリックな「ジャパン・バッシング」を受けるのではないでしょうか。
それを受け、日本のメディアは、自虐的に日本の政治叩きを始めるのですか。
余談はこの辺りに留め置くとして。
今週(2008/11の2週~3週)は、米国政府の対GM判断から目を離せない。
市場で失敗しても、その原因究明と反省のないトップや株主を抱えた会社を政治的に救済しても、必ず再建できるとは限らないと考える健全さが必要だ。
同時に、破綻させたときの産業全体とそれに伴う雇用全体への影響を判断する必要があるのは言うまでもない事だが。
まず、
①経営トップの俸給体系。生産技術や商品開発に投じるべき資金を、経営層の給与と株主配当で費消し尽くし、基礎的な経営体力を築く事ができない(しない)。
次に、
②将来の収入(得られるかも知れない)をアテにした、借金(クレジット・ローン)で消耗品の「クルマ」を売る。悪い事ではないが、消費市場と実体経済の乖離も進むし、何よりも消費者の品質に対する判断(要求)が甘くなる。
そして、
③米国市民の90%は裕福ではない。この事実を正確に理解する必要がある。さらに50%(下層部)は世界の中でカウント(比較)する最貧層(生活実態)と大きく変わらない事実を認めるべきだ。
まず、国内で金融力を保つ側による下層からの合法的(非倫理的)強奪を止める方法を併せて構築する必要がある。
米国市民は、生活の辛抱を自覚する方が幸福に近づけるのではないか。
多少なりとも「カネ」を貯える事も必要だと考えるが。
上記①と②と③に関わる極端なまでの不均衡が、米国経済や市場競争力を活性化させたように見えるが、基本的には産業を弱体化させている。
ここにメスを入れない限り、いかに公的資金(税金)を投入しても、投入資金の3分の2(66%)は、消費され消えてしまい無駄な事だ。これでは窮極のバラマキ政策にしかならない。
企業経営は、①「自己点検」②「自己採点」③「相互評価」を冷静に客観的にできるかどうかではないか。
経済の自由化、規制の撤廃を掲げ「国是」のように主張してきた米国政府は、GMにどう向かいどう対処するのだろうか。
米国大統領候補(オバマ)周辺は、公的資金(税金)を投入する方向を打ち出している。
偉大なる国家、超覇権国家、米国は1975年以降、自らの存立そのものについても無責任極まりない国に成り下がってしまっているのではないか。
米国が掲げ押し出す「商品やサービス」に隠されたウソを見破る必要がある。
ここはひとまず、ウソとペテンに満ち溢れた米国の政治・財(商品・サービス)を疑ってみよう。
引用開始→ GMの命運、「政治」が左右 クライスラーと合併協議中断 (日経NET 2008/11/09.
14:30)
【ニューヨーク=武類雅典】米ゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーの合併協議中断が決まった。
資金繰り確保を最優先したGMは7日、政府の支援などがなければ「延命できない」と表明。クライスラーは筆頭株主の投資ファンドが他社との提携を急ぐ方針を示した。フォード・モーターを含め、金融危機の余波で体力が急速に衰えるビッグスリー(米自動車大手3社)。「デトロイトの外」にいる政治やファンドの力学が各社の命運を握る。
「できることはどんなことでもやる」。7日昼の決算会見中、リチャード・ワゴナーGM会長の言葉の端々には「緊急事態モード」がにじんだ。販売不振の広がりで、追加リストラ策を実行しても、年内には運転資金がギリギリの水準に減る恐れが出てきたからだ。←引用終わり
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引用開始→ GM「09年前半にも資金不足」 米次期政権の支援促す(日経NET 2008/11/08 16:00)
【ニューヨーク=武類雅典】米ゼネラル・モーターズ(GM)と米クライスラーの合併協議が中断に追い込まれた。米金融危機が起きた9月以降、合併構想を起死回生策と位置付けてきたが、金融機関や特定企業への支援を嫌うブッシュ政権の支持を固めきれなかった。ただ、GMは来年前半にも「資金不足に陥る」恐れを表明するなど政府支援の必要性を強く訴えている。今後は14、15日に米ワシントンで開く緊急首脳会合(金融サミット)の行方やオバマ次期政権の動向が各社の生き残りのカギを握る。
米メディアによると、GMとクライスラー筆頭株主の米ファンド、サーベラス・キャピタル・マネジメントが合併協議に入ったのは今年9月。当初は米JPモルガン・チェースなど取引金融機関は計画を支持した。←引用終わりCopyright
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2008/11/29
GMや、クライスラー、フォードなんて潰れてしまえ!
米国の自動車産業経営者の特徴は、自らには優れた経営能力があると窮極の誤解をする点だろう。恐れ入ってしまいます。
クライスラーなんて、アイアコッカ氏が会長として経営に携わったとき、再建に取り組んではみたものの何らの再建もできなかった。
実際には、もうとっくの昔に破綻した自動車会社ではないか。
GMも、今回は潰れるためのカウントダウンが始まっている。(2008年の)クリスマスは越せそうだけど、(2009年の)イースターを越えるのは無理だろうって噂が、専ら全米を駆け巡っているとも聞く。
そのGMほどは酷くないけど、フォードも経営状態は悪化の一途で苦戦を強いられているらしい。
そこで、政府の財政出動(税金救済)に頼ろうという魂胆らしい。
「サブプライムローン」の破綻以降、とりわけ「リーマンブラザース」が破綻した9月15日以降、米国では次々に事業会社が潰れている。当然だが、それへの(税金)支援はないし行われていない。米国政府が、リーマンブラザーズを救済しなかった事もあり、金融危機は津波のように一気に世界各国を駆け抜け押しかけ、あらゆる財(架空の財)を崩壊させ、自らに関わる財を奪い返すあるいは他の財を奪い取ろうと猛烈な攻防戦を展開している。
この猛烈な危機の下で、米国の基幹産業(かつて?)である自動車産業(BIG3)が危機に立たされたので、「彼らを救済をすべきだ」。でないと、「米国経済も破綻する」との主張のようである。
米国の市民は、BIG3が潰れても余り不自由は感じないだろう。驚くべき事は、ワシントンの政治家が、BIG3の救済を迫っている事である。
どうせ、製品開発力もマーケティング力もないのだから、この際「世界金融危機」を理由に一度完全に倒産すればよいのではないか。
新たな会社を興して、まず「SMALL3」としてやればよいと考えるが。
世界の部品産業の多くが潰れるかも知れない。
日本の部品産業も多くがGM倒産で行き詰まるだろうと囁かれている。
でも、今のままのGMやクライスラーやフォードなら、やがて再び三度行き詰まると考えるのだが。GMの場合は、税金投入しても、長くても2年~3年も保つかどうかではないか。
そこで、フォードの経営陣だ!公的資金(税金)による救済は受けるが、米国政府が言うような「(経営役員の)報酬切り下げ」は「丁重にご遠慮申し上げたい」との事だから、全く噛み合いません。
この発言に、米国の経営者の真髄思考が現れているように思います。
自らの経営能力に対し無責任極まりないと考えますが。
一方じゃ、現場ワーカーを大量に切り捨て御免で解雇しているワケですから。
ご自身は責任もとらない。
引用開始→ フォード、CEOの報酬削減に抵抗 米紙報道(日経NET 2008/11/28.
12:01)
米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は27日、政府に資金支援を要請している米自動車大手フォード・モーターが、支援条件の一つであるムラーリー社長兼最高経営責任者(CEO)の報酬カットに抵抗していると報じた。12月2日までに提出する再建計画の内容次第では自動車大手の支援法案を巡る議会審議が難航する可能性もある。
同社の報酬委員会は今週の情報開示の中で、ムラーリー氏の報酬見直しに言及しなかった。フォードは2007年に27億2000万ドル(約2600億円)の損失を計上したが、ムラーリー氏は同年に2167万ドル(約20億7000万円)の報酬を受け取ったという。
ビッグスリー(米自動車大手3社)首脳を呼んだ先週の議会公聴会で議員に「報酬を年1ドルに減額する覚悟はあるか」と問われた際、「進んでそうする」と答えたクライスラーのナルデリ会長と対照的に、ムラーリー氏ははっきり応じなかった。(ニューヨーク=米州総局)←引用終わりCopyright
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2008/12/12
米国政府が、ビッグ3へ3500億円の救済支援を実行しても、3社の破綻は避けられない!
そもそも、ビッグ3と呼ばれる三社は、市場ニーズと懸け離れた製品開発と製品供給を繰り広げてきたから、今日があるのであって、現在の経営環境悪化は「金融危機が引き金(というより理由)」になっただけである。
恐竜が滅びたように、生存への変化を嫌った事が何よりの原因である。
かつて、チャールズ・ダーウィンは、
「最強の種が生き残るのではなく、知性の高い種が生き残るのでもない。最も変化に適応しつ続ける種が生き残るのである」と、「種の起源」いわゆる "進化論" で述べている。
20世紀に、これだけ科学を発展させた「米国」で、様々なビジネス先端理論を産みだした米国で、その "基幹産業" ともいえる「自動車産業」のリーダーを自負するビッグ3各社は、一体全体、なにをどうしてきたのだろうか。この一点に集約されている。
ビッグ3には、マーケティングがない。
従って、いま直ちに、中小型車へ移行できない。その理由は簡単で、開発陣が部品を含めた開発をしてこなかったからである。
いま現在、米国の自動車市場は、ビッグ3に続く、ミドル3(トヨタ・ホンダ・ミツビシ)が続いているし、スモール3も形成されている。
従って、今回、恐竜のビッグ3が行き倒れたところで、米国の自動車産業そのものが破綻するワケではない。
適者生存に従い、主役が変わるだけである。
その際、日系の会社だとか、米国の会社だとかは、米国の消費者にとり何らの関係性も有しない。
全ての生産車は、「メイド・イン・USA」であり、「メイド・バイ・USレイバー(労働者)」「メイド・バイ・USハンズ(手)」である。
それらの車を構成する部品は世界各国から集められる。
世界各国の部品が、米国で生産される自動車を支えているのである。(この点で、いまビッグ3が突然倒れると日系部品会社も窮地に陥るのだが)
米国政府は、冷静に考えた方がよい。
虚飾で固めたウソが剥離し、オバマ次期大統領(この時点では選挙終了)が、シカゴの支持者を守りたい気持ちは分かるが、米国が大好きな言葉「国際市場での競争」を無視してみても、ビッグ3を取り巻く経済構造を変える事はできない。この点を、何よりも弁知すべきではないか。
米国の証券市場は、これらの点では意外に冷静なように見受ける。
米国の民主党は、都合よく「自由競争と保護主義」政策を交錯させるから、日本人と日本国政府には要注意政権である事を認識しておく必要がある。
引用開始→ NY株、196ドル安 ビッグ3救済への不安から売り優勢(産経MSN 2008.12.12
07:58)
11日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は、ビッグスリー(自動車大手3社)救済法案の上院通過に懐疑的な見方から急反落し、前日比196・33ドル安の8565・09で取引を終えた。ほぼ全面安の展開で下げ幅は一時248ドルに達した。ハイテク株主体のナスダック総合指数は57・60ポイント安の1507・88。
救済法案は共和党の反発が強いため上院で可決に必要な賛成票が集まらない恐れがあり、自動車株が急落。ゼネラル・モーターズ(GM)とフォード・モーターはともに10%超も値下がりした。
米銀大手JPモルガン・チェースのダイモン最高経営責任者(CEO)が、10~12月期は「厳しくなる」と発言したと伝えられ、金融関連株も大きく下げた。市場では「ビッグスリー破綻への不安が広がった」との声が聞かれた。(共同)←引用終わりCopyright
2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
追加掲出:2008/12/12. 21:45
引用開始→ 米上院決裂「ビッグ3救済」失敗…FRBが緊急融資も (夕刊フジ)
政府支援なければ破綻
経営危機に陥っている米ビッグスリー(3大自動車メーカー)に対し、最大140億ドル(約1兆3000億円)のつなぎ融資を実施する救済法案の審議は米時間11日夜、米上院での民主、共和両党の協議が決裂し、法案は廃案に追い込まれた。
この結果、ビッグスリーの救済に一気に不透明感が増し、破綻の瀬戸際に追い込まれている。12日の東京外国為替市場のドル円相場は一時、13年ぶりに1ドル=88円台に突入。日経平均株価は一時、前日終値比632円安まで急落した。
【「政府支援なければ破綻」】
11日の上院での協議では、共和党側は「下院通過の法案では抜本的なリストラを迫れない」と法案を批判。同党のコーカー議員は、労働者の賃金をトヨタ自動車など外国企業並みの水準に直ちに引き下げることや、債務の株式化を通じ債務総額を約7割削減すること、期限内に再建目標を達成できなかった場合は破綻申請を命じることなど、厳しい条件を付けた修正案を提出した。
協議に加わった全米自動車労働組合(UAW)は厳しい条件が付いた修正案に強く抵抗、立法化には至らなかった。
民主党のリード上院院内総務はこれまで、両党の修正案協議に進展があり、11日夜にも採決できる「可能性がある」としていたが、かなわなかった。
協議後に行われた手続き投票では、法案を提出した民主党は採決に進むために必要な60票を獲得できず、法案は廃案に追い込まれた。
協議決裂後、リード氏は上院の本会議場で演説し、政府が12日にも支援に踏み切るよう訴えた。ビッグスリー救済は今後、政府が7000億ドル(約63兆円)の金融安定化法の公的資金を使って支援するか、連邦準備制度理事会(FRB)が緊急融資に踏みきるかどうかに移る。
ロイター通信によると、ホワイトハウスのフラトー副報道官は「廃案は残念だ。われわれが持つ選択肢を検討する」と述べたが、具体的な内容には言及しなかった。
ゼネラル・モーターズ(GM)などは公的資金がなければ、年内の資金繰りに行き詰まると訴えている一方で、「破綻は実現可能な選択肢ではない」と強調。GMのワゴナー会長兼最高経営責任者(CEO)は、年内に40億ドル、年明け1月に40億ドルのつなぎ融資を必要としていると明かした。
クライスラーのナルデリ会長兼CEOは70億ドルのつなぎ融資が必要と訴え、政府から支援が得られなければ破綻する恐れがあると警告した。
しかし今回、ビッグスリー救済法案が廃案になったことで、GMやクライスラーにできることは連邦破産法11条に基づく会社更生手続きの適用申請以外にないとの見方が強まっている。←引用終わりZAKZAK
2008/12/12
2009/03/31
日産も、ゴーンに「ゴーン」と一発お見舞いしたら!
世界金融不況である。
自動車、家電を筆頭に、生産の合理性を追求し続ける事で、市場を創出し業績を急拡大させ、莫大な利益を上げ続けた業界は軒並み低迷中だ。
生産システムを合理化し過ぎ、その反動ともいえる。
ボタンを押せば「製品ができる」、これまでは、できた製品を引き取る市場は勢いがあり、出せば出すだけ、その場で売れた。
勝負は、
①機能性を含むデザインを軸にした性能全体の質であり、
②市場価格という名の体力勝負だった。
従って、市場での占有率を高めるには、品質を含む開発スピードと価格競争力がポイントだった。
だから、価格競争力を備える生産のシステム化(完全統合)が勝敗を分けた。
個別の部品の質を極限までたかめ価格を抑制する。
別には、部品供給と部品消費(組立使用)の同時化(ベンダー化)の推進、それを緻密に連携させる事で「在庫を持たない」システムを作り上げ、「在庫ロス」による損失を極力防止する。
様々な、生産活動を支える「仕組み」が考え出され、最終消費市場での勝負に賭けた。
でも、「世界同時金融不況」は、この極端なまでに相互の連鎖性で高い完成度を誇るシステムそのものを破壊してしまった。
どうしてか、市場が冷えてしまい、誰もが不急不要の商材を買わなくなったからだ。
夢から覚めた事で、「自動車、家電」に表徴される「奢侈品」という程でもないが耐久消費財への需要意識が急変し、流通消費へ世界同時に急ブレーキがかかり、世界の市場で売れなくなり「洋上在庫の山」へ化してしまった。
これまで築き上げた生産システムという「ジャスト・イン・タイム」の仕組みは、呆気なく崩壊の危機に瀕する事になった。仕方がないというか、残念無念というか。
それで、トヨタは今期末に渡辺捷昭社長が引責辞任する事を発表。
苦しくとも、「公的資金」に頼らず「自尊自立」は貫く事を表明している。
米国政府から、多額の資金注入を受けるGMも、米国政府の圧力に再三再四抵抗し続けたこの危機を招いた経営者もようやく辞任表明を行い、表面上の経営責任の面では一件落着へ向かっている。これを機に米国の世論は落ち着くのだろうか。
ところが日本で一社だけ、意味不明の発言を繰り広げるのが、フランス国営のルノー公団に経営統合された「日産自動車」である。
別に、「日産」が変な発言を繰り広げているワケではない。
実は、日産を支配するカルロス・ゴーン氏が、自らの「経営無策」を棚上げし、日本国政府へ資金支援を求める発言を繰り返しているのである。
かつて、日本のメディアは、ルノーから日産へ送り込まれたカルロス・ゴーン氏がCEO(最高経営責任者)として着任したとき、「大きな拍手と賞賛を贈った」事を忘れていませんか。
いわく、カルロス・ゴーン氏は、見事に日産を再建した。 (??)
という主張が巷に溢れていました。
その種の無責任な賞賛を与える日本のメディアを、筆者は痛罵し笑い飛ばしてきました。
なぜなら、ゴーン氏は、日産の再建で剛腕を振るったと言われていますが、日本国政府の後押し(政策支援=制度支援)を受け、従業員の大量解雇に踏み切る事や、村山工場に代表される「日産」の資産を通常では考えられない方法で売り切り、負の資産圧縮を図ったに過ぎません。
更に、日本国政府から間接的に多くの支援を受け、その結果、一時的に業績を回復させた(ように外目に見えただけです)。
方法としては簡単で、カネになりそうな優良資産を売り飛ばして不良資産を圧縮し、資金の回転を変えただけなのです。
この間、ゴーン氏が率いる「日産」は「技術開発」と「商品開発」を積極的に行いませんでした。
製品の改良も積極的ではなかったと漏れ聞こえています。
それが事実なら米国のビッグ・スリーと同じ構図だったともいえます。
多くの人は、「スカイラインGT」を「ニッサンGT」として復活させたとか、「フェアレディZ」を不朽の名車として高々と掲げたとか、「シーマ」の改良型か「プレジデント」の改良型か知りませんが「フーガ」を売り出したとか、様々な「バブル車両」の発表を引き合いに出し、ゴーン氏の成果を強調する声もあるにはあります。
でも、それらの車種で「日産」の業績は回復しましたか。
世界に冠たる「NISSAN」になりましたか。ならなかったじゃないですか。
それらの車種で、全「日産」が喰えるほど潤っていますか。
決算書などの財務諸表を分析すると潤っていないと考えます。
一番、稼がなければならない「中級車」市場、「大衆車」市場じゃ惨憺たる業績です。
これは全てゴーン氏の政策の結果に過ぎません。
最初の頃は、間接的ながら日本国政府の制度支援を受けた事もあり、業績が良いように見えただけで、つまり厚化粧だったのではありませんか。
卑近な言葉を用いると「ハリボテ」だったという事でしょうか、経営者として「無責任で無能」な顔を隠し続けられただけじゃないですか。
実際に、この間、ゴーン氏が率いる「日産」は、基礎技術開発などに取り組んだのでしょうか。
新しい「大衆車」のヒットはありましたか。ミドルが欲しがる「中級車」のヒットはありましたか。
この間、ゴーン氏の収入は確実に増えたと思います。ゴーン氏の収入はゴーンと増えたと考えます。
でも、その陰で「日産」の業績は下降へ向け着実に舵を切ったのではないですか。
そこへ、この「世界同時金融不況」が襲ってきたって事です。
同業他社は、必死で「自助努力」の途を模索し格闘しています。
ところがどうですか、ゴーン氏は、いち早く「日本国政府は、自動車業界を救済すべく、迅速に資金支援をせよ」と、業界全体が呆気にとられる発言を高飛車に繰り出しています。
つまり、国(政府)は「日産(=ゴーン氏個人の懐)」の苦境を助けるために「カネ」を出せって迫っているワケです。まずは、ご自身の収入を抑え返上し、次にご自身がこれまで散々巻き上げ喰い散らかされ蓄財された、ご自身の財産を注ぎ込むの事が先じゃないかと考えますが。
フランスが植民地にしたレバノン生まれの根っからの「植民地主義者(=腐りきったエリート)」は、ご自身を抑制する前に「日本の国からカネを巻き上げる」お考えのようです。
経営者としての「恥」という言葉のお持ち合わせがない見事な御仁のようです。
そこで、30日の「夕刊フジ」の記事から、ゴーン氏に関連する部分だけ引用紹介させて頂きます。
ゴーン氏は、ご自身の無能を悟り、これまでの搾取マガイのお楽しみ三昧を懺悔されたらいかがですか、その上で、これまで巻き上げられた資産を返却されたらどうですか、その上でなら、日本国政府による支援を受けられてもよろしいのじゃないですか。
その理由は、「日産」は日本国の自動車産業としては、まだ「宝」だと考えるからです。
決して、「フランス国営ルノー公団」のためにじゃぁないですから。
一日も早く、フランスへお帰りになる事をお勧め申し上げます。
日本の自動車業界と関連業界は、ゴーン氏の誤謬に満ちた傲慢な経営思考に目を覚ます、絶好の機会だと考えますが。
日産の従業員の皆さんも腰抜けでないのなら、ゴーン氏に、カルくロスせず確実にゴーンと一発見舞ってあげたらいかがですか。
引用開始→「赤字引責」続々のなか…日産“ゴーン”神話にも陰り
(夕刊フジ)
赤字転落で“退席”が大きな流れとなるなか、違う道を選ぶトップもいる。
日産自動車は今期、2650億円の最終赤字に転落する見通しで、1990年代後半の経営危機からV字回復させたカルロス・ゴーン社長(55)の神話にも陰りが見えてきた。
目標を達成できなければ責任を取るとしてきたゴーン氏だが、今年2月の決算説明会では「株主の判断を仰ぐことになるが、適切なタイミングがあるので、そのときに考えたい」と述べるにとどめた。←引用終わりZAKZAK
2009/03/30
2009/05/02.
「クライスラー」も潰れたし、あとは「GM」かな・・・
これを機に、米国は金融型資本主義から生産型資本主義へ立ち戻る事が大切でしょうね。
日本も、他山の石とせずに同じ事でが。「国を挙げて『金融・強奪』の資本主義」から「確かな『生産』を伴う資本主義」へ、この際、立ち返る事が必要だと思います。よい機会だと考えます。
「カネ」を貸しつけて、貸しつけた相手から「収奪」するだけでは、本来の「生産力」や「生産技術力」は高まりません。
また「カネ」が「カネ」を産むという、「カネ回転」による「消費市場」の創出は、悪くはないのですが、それだけに頼るのは、いわば「ネズミ講」に頼るみたいなモノですから、決して健全な思考とはいえません。
当たり前の事だけど、必ず、いつか「破綻」しますから。
「マーケティング」という思考方法を考え出した米国で、多くの製造業は、「市場・顧客」という「マーケティングの原点」を忘れ(省みず)、この20年ほど、その場で、その時「利益を最大化できる」事のみに神経を集中させてきました。
地道に開発すべき事(資金・開発技術・人材)を捨て去り、その殆どを「消費」してしまい、その結果、大変な競争力欠如へ陥っていると考えます。
残されたモノ、それは「市場のニーズ」とは懸け離れ、適正な「市場競争力」を欠く「ポジションも顧客支持も得られない財の山」を築き上げてしまいました。
例えば、自動車でも「日本車」は敵ではありません。
現実に「米国市場で支持される」商品構成を形成したから、「日本車」は米国の消費者に支持されているだけの話です。
それを横目に「旧弊な思考と、その場凌ぎの『カネ儲け』を優先し続けた」のです。結果は、新車の開発能力も技術力もどこかへ消えてしまったに過ぎません。
デトロイトの「カネと未来」は「ウォール街の金融マフィアに吸い取られた」とも言い換える事もできます。
ホントに「テキトォ~な『モノ』を製造して、それを圧倒的にカネのない側へ『ローン』で買わせ、その『上前(=高額利息)』を強奪する」方法は高度な金融サービスに見えて、実に酷い話です。
しかしながら、この構造は一方ではブラックユーモアでもあるのです。時、処と条件を入れ替えれば、「収奪されてる側も、収奪する側でになります。また、その逆にもなる」のです。
"米国経済は「カネ貸し」による「カネ貸し」の「カネ貸し」のための仕組み" から脱皮しなきゃぁ、「米国の製造業は堪らない」と見ているのですが。
できますかね、オバマ大統領。おそらく、できないでしょうね。
いまや、米国に巣喰う金融資本家「カネ貸し達」の口と手で、「世界は破綻」の危機に追いやられるワケです。
いま、米国は「例え、明日、地球が滅びようとも、キミはリンゴの樹を植える」って心境でしょうか。
それなら、まだ多少は救われるのですが。
そんな中、米国のバブルに酔い続けた、わがニッポンのトヨタですが、思いのほか苦戦を強いられています。次に向けて「苦戦して下さい!」。
儲かりゃぁ何しても良いという思考を少しばかり「反省」して下さい。
引用開始→ 4月の米新車販売、34%減 トヨタはフォード下回る (日経NET 2009/05/02.
06:32)
【ニューヨーク=米州総局】米調査会社オートデータが1日発表した4月の米新車販売によると、販売台数は81万9540台と前年同月比34.4%減となり、18カ月連続の前年割れとなった。トヨタ自動車が同41.9%減の12万6540台となり、31.3%減で12万9476台だったフォード・モーターを1年2カ月ぶりに下回った。ゼネラル・モーターズ(GM)は33.1%減。4月30日に米連邦破産法を申請したクライスラーは48.1%減と大きく落ち込んでいる。←引用終わりCopyright
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クライスラーが、市場競争力を持つ「新車」を短期間に開発できるとは到底考えられない。
開発しても、これまで散々な目に合わされてきた「米国の消費者」が、支持を与えるとも思えない。
クライスラーの再建は多難だろう、GMは更に困難を伴うと考える。
引用開始→ 米クライスラー、早期再建に高い壁 長期化なら消費者不信も(日経NET 2009/05/02. 07:00)
【デトロイト=小高航】米自動車3位のクライスラーが4月30日、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請した。
これまで「大きすぎてつぶせない」とされてきたビッグスリー(米自動車大手3社)だが、「変化」を求めるオバマ大統領が「スピード再建」を求めて法的整理に踏み込んだ格好だ。
同社は伊フィアットと提携、米政府の全面支援で出直すが、消費者のつなぎとめや部品メーカーの経営維持など課題はなお山積している。
クライスラーは今回、優良資産の受け皿会社を設立。不良資産や債務を切り離し30―60日の短期で破産法手続きの完了を目指す。
頻繁に破産法を活用してきた航空業界などと異なり、自動車会社は高額商品を供給するメーカーだ。破産手続きが長引けば、イメージや信頼性が悪化し消費者離れが避けられない。←引用終わりCopyright
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米国もカナダも、政府として、放置するワケにはいかないようです。
さぞかし苦しい事でしょう。それでも100億ドル(約1兆円)では、どうでしょうか。
投じる資金をドブへ捨てる事になりませんか。
引用開始→ クライスラー、米加政府が1兆円支援 早期再建へ受け皿会社(日経NET 2009/05/01. 12:06)
【デトロイト=小高航、フランクフルト=下田英一郎】米クライスラーは30日、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請したと発表した。米国、カナダ両政府が計105億ドル(約1兆円)を拠出、再建を全面的に支援する。クライスラーはイタリアのフィアットとの資本・業務提携でも同日、最終合意、当初2割の出資を受け入れる。破産法の手続きに沿い資産を新会社に移管、経営陣も刷新し早期の再建を目指す。
同日、米ニューヨーク市の破産裁判所に破産法適用を申請した。資産規模は約500億ドル(約4兆9000億円)で、米製造業の破産法申請では過去最大規模。負債総額は昨年12月末時点で552億3300万ドル(約5兆4000億円)。
米メディアによると1日にも審理に入り、30―60日の短期間で破産法手続きの完了を目指す。4日から破産法手続き完了までの間、北米の大半の工場を休止する。←引用終わりCopyright
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クライスラーを支援する側の企業が、イタリアの「フィアット」のようですから。
「フィアット」は、まず、自社の処理を綺麗にされてからだと思い致しますが。
「フィアット」のどこに、一体全体そんな「カネと技術」が残されているのでしょうか。
引用開始→ 米クライスラー、破産法申請を発表 フィアットと提携合意(日経NET 2009/05/01. 03:59)
【ニューヨーク=米州総局】米自動車大手のクライスラーは30日、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を、ニューヨーク市の破産裁判所に申請したと発表した。破産法手続きは30―60日での短期決着を目指す。同時に、イタリア自動車大手のフィアットと提携することで合意したことも明らかにした。米政府は追加融資などでクライスラーを全面支援する方針を表明している。←引用終わりCopyright
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